ハンターレイン社(Hunter Laing & Co.)
ハンターレイン社とは?
ハンターレイン社(Hunter Laing & Co.)は、スコットランド・グラスゴーに本拠を置く、インディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)です。自社で蒸留所を持つ大手とは異なり、さまざまな蒸留所から樽を買い付け、熟成・ブレンド・瓶詰めを行うスタイルで高品質なシングルモルトやブレンデッドウィスキーを世に送り出しています。
ハンターレイン社が販売しているウィスキー
ハンターレイン社は、複数のブランドを展開しており、どれもウィスキー愛好家から高い評価を受けています。代表的なラインナップには以下のようなものがあります:
- オールド・モルト・カスク(Old Malt Cask)
- ジャーニーシリーズ(The Journey Range)
キャンベルタウン、ヘブリディアン、アイラ、ハイランドなど - スカラバス
- スカラバス バッチストレングス
- スカラバス 10年
ハンターレイン社の場所
ハンターレイン社はスコットランド・グラスゴーに拠点を構えています。グラスゴーはスコットランド第二の都市で、ウィスキー業界にとっても重要な中心地のひとつ。ハンターレイン社はここから世界中へとその魅力的なウィスキーを送り出しています。
本社はグラスゴーのパークサーカス16番地に置かれました。同社はエディション・スピリッツ社とプレミア・ボンディング・ボトリング社の両社を吸収合併しました。
ハンターレイン社の歴史
2013年、ダグラスレイン社を支えてきた二人の兄弟は、それぞれの後継者のために会社を分け、兄のスチュワート・レイン氏は新しくハンターレイン社を立ち上げました。それまでダグラスレイン社のメインシリーズであった「オールド・モルト・カスク」や長期熟成のシリーズ「オールド&レア・プラチナム」はスチュワート氏が引き継ぎ、変わらぬ品質の高いリリースで日本のウイスキーラバーを魅了しています。レイン家三代目にあたる、スコット氏やアンドリュー・レイン氏も父を支え、これまでシングルモルト業界で培った経験をもって、父を支えています。アンドリュー氏は自身のオリジナルブランド「ファースト・エディションズ」のリリースも続けています。そして、アイラ島9番目の新蒸留所「アードナッホー」を開設されました。蒸留所責任者には、伝説的な名物ディスティラー、ジム・マッキュワン氏も加わり、業界を賑わせています。彼らが目指したのは伝統的なピーテッドスタイルの正統派アイラシングルモルトです。
引用:https://www.jisys.co.jp/item/singlemaltwhisky/58.html
1949
スチュワート・レインの父フレデリックがグラスゴーでウイスキーのブレンド事業を設立。
1964
スチュワートは父親の家業に加わり、ウイスキー業界との長い関わりが始まりました。
1970/80
スチュワート氏は、ハウス オブ ピアーズ ブレンドを含む家族のブランドを南米およびアジア市場で展開しています。
1990
シングルモルトスコッチウイスキーへの関心が世界的に高まり始める。
1998
高級シングルカスクボトリングのオールドモルトカスクブランドが市場に導入されました。
2000~
オールド モルト カスクとオールド アンド レアのブランドは、世界中の愛好家から忠実な支持を得て、売上を伸ばしています。
2001
オールド&レア「プラチナ」シリーズのカスクストレングスボトリングが市場に導入され、すぐに好評を博しました。
2010
スチュワートの息子アンドリューはエディション・スピリッツ社を設立し、ファースト・エディションズ・ブランドで独自のウイスキーを発売した。
2013
ハンター・レイン社が設立され、本社はグラスゴーのパークサーカス16番地に置かれました。同社はエディション・スピリッツ社とプレミア・ボンディング・ボトリング社の両社を吸収合併しました。
2014
スチュワートはスコッチウイスキー業界で50周年を迎えました。
2015
イーストキルブライドの14,000樽熟成倉庫の買収と拡張。
2016
アイラ島のアードナホーにある象徴的な未開発地を取得。同年 9 月にシングルモルト蒸留所建設の計画許可を取得。
2017
アードナホー蒸留所の建設は 1 月に始まり、年間を通じて工事が進められます。
2018
アードナホー蒸留所は 10 月に蒸留酒の生産を開始し、11 月に最初の樽に蒸留酒が詰められました。
2019
アードナホー蒸留所が正式に一般公開されました。
2021
アードナホー蒸留所は、蒸留酒の3周年を祝い、初めて樽からアードナホー シングルモルト スコッチ ウイスキーを注ぎました。
ハンターレイン社の特徴
ハンターレイン社の最大の特徴は、「品質への徹底したこだわり」です。以下の点が特に際立っています。
- 厳選された樽のみを使用
樽ごとの個性にこだわり、最高の状態のものだけを瓶詰め。 - ノンチルフィルター&ナチュラルカラー
ウィスキー本来の味わいと色合いを尊重し、冷却ろ過や着色を行わないスタイル。 - シングルカスクや少量生産へのこだわり
大量生産では味わえない、個性的で希少性の高いウィスキーを多く取り扱っています。
まとめ
ハンターレイン社は、スコッチウィスキーの世界において、インディペンデントボトラーならではの自由な発想と伝統へのリスペクトを融合させた、非常に魅力的なブランドです。個性的な一本を探している方や、ウィスキーの世界をより深く味わいたい方にとって、ハンターレイン社のウィスキーはきっと新たな発見を与えてくれるでしょう。