オクトモア15.1を実際に飲んだレビュー

先に結論!

完全に上級者向け!
超強烈なピート、アルコール、そして圧倒的な存在感。
それでいて奥にあるバニラと果実の甘みが美しく調和。
香り・味わい・余韻、どれを取っても一級品。
アイラモルトの真髄を体感したいなら、これ以上の一本はそうない。
流通価格も約18,500円~22,000円(税抜き)と高価だが、それに見合う価値があるモンスター・ウイスキー

オクトモア15.1とは?

オクトモア 15.1 スコティッシュ・バーレイがフルネームです。
オクトモア 15.1は、スコットランド・アイラ島の「ブルックラディ蒸溜所」で製造された、世界で最もピーティーなシングルモルト・シリーズ「オクトモア」の最新バージョンのひとつです。フェノール値(PPM)は驚異の108.2ppm。

2024年9月25日に日本で発売されました。
熟成年数は5年でありながら、スモークの濃さ、アルコール度数(59.1%)、香りのレイヤー、余韻の長さとどれをとっても異次元の完成度を誇るウイスキーです。ファーストフィルのアメリカンオーク樽熟成で、ピートの爆発力とバーボン樽由来のバニラやトフィーが見事に融合しています。

”オクトモア 15シリーズの基軸である15.1は、ファーストフィルバーボン樽とリチャーリングしたエクスバーボン樽で熟成しており、濃厚なピートスモークの深遠な影響が鮮明に表れています。サスティナビリティを意識し、眠っていたはずの樽に再びチャーリングを施したことで、妥協のない個性的なシングルモルトウイスキーが誕生しました。オクトモアらしい洗練された力強い個性を放ち、滑らかなヴァニラカスタード、焦げたオークの甘さ、心奪われるようなピートスモークが見事なバランスを奏でます。”

「オクトモア」とは?

「オクトモア」はブルックラディ蒸溜所で作られる、極限までピートを焚いた麦芽を使って造られています
毎年異なるバッチが発売され、熟成年数、フェノール値、樽構成もすべて変わるため、コレクション的な魅力も高いシリーズです。

ピートレベルの基準として採用されている「ppm」という値があります。下記はよく聞く銘柄のフェノール値を昇順に並べたものです。

ブルックラディ ザ・クラシックラディ(2~5ppm)
タリスカー 10年(18~22ppm)
ボウモア 12年(25~30ppm)
カリラ 12年(34~38ppm)
ポートシャーロット 10年(40ppm)
ラフロイグ 10年(40~45ppm)
アードベッグ 10年(55ppm)
オクトモア 15.1(108.2ppm)スコティッシュ・バーレイ
オクトモア 15.2(108.2ppm)ヨーロピアン・カスク
オクトモア 15.3(307.2ppm)アイラ・バーレイ
オクトモア 08.3(309.1ppm)史上最高フェノール値

圧倒的なフェノール値をたたき出しています。アードベッグの55ppmとオクトモア108.2ppmの間はないのです。他の追随を許さない圧倒的なピート香が感じられるのはオクトモアだけです。
更に、オクトモア 08.3に至っては309.1ppmというとんでもない数値をたたき出しています。08.3(309.1ppm)は非常に入手しづらいですが、15.3(307.2)であれば比較的入手しやすいです。(それでもほぼ市販されていない上に価格も3万円を超えるので手を出しづらいです。。)

OCTOMORE 15.1 の読み方

オクトモア 15.1 スコティッシュ・バーレイ

日本では、「オクトモア ジュウゴーテンイチ」と読みます。
英語では「octomore fifteen point one」=「オクトモア フィフティーン ポイント ワン」と読みます。
パッケージやボトルにも数値が大きく欠かれているので、「オクトモア スコティッシュ・バーレイ」よりも数値で伝えた方が分かりやすいですね。
ブルックラディ蒸溜所の近くにある農場の名前に由来します。
毎年シリーズ番号とバリエーション(.1, .2, .3…)が付けられ、15.1はその中でも最もクラシックなバーボン樽熟成モデルです。

オクトモア15.1の数字の意味は?

「15」のように、上2桁の番号が年数を表しています。
「.1」のように、小数点以下が熟成に使用した樽の種類や使用した原料の種類(産地)を表します。
「オクトモア」は2008年から販売されています。
「オクトモア15」は2024年のシリーズ。

「15.1」と「15.2」はスコットランド産大麦を100%使用。
「15.1」はバーボン樽で熟成。
「15.2」はバーボン樽 とワイン樽で熟成後コニャック樽にリカスク。
「15.3」は、ブルックラディ蒸留所から近い「オクトモア農場」で栽培・収穫されたアイラ島産大麦を使用、バーボン樽とシェリー樽での熟成。

オクトモア15.1を製造している、ブルックラディ蒸留所のラインナップ

・ブルックラディ(左)
・ポートシャーロット(中)
オクトモア(右)

オクトモア15.1

開封の儀!

 

黒くマットなシリンダー缶を開けると、ズシリと重たい黒いボトルが登場。高級感、圧倒的。
キャップはコルク式。開けた瞬間、フルスモーク&バーボンの甘やかな香りが一気に広がります。
鼻に刺さるようなスモーキーさはオクトモアならでは。香りだけでテンション爆上がりです。

実際に「オクトモア15.1」を飲んだ評価とレビュー!

評価:良し悪しの判断

正直に言って、これは人を選びます。
スモーキーでパンチの効いた味が苦手な人には完全にオーバースペック。
でも、スモーキー好きにはたまらないというより、まさに究極の1本。
アルコール感・香り・味のすべてが突き抜けていて、「濃厚」「複雑」「余韻が異常に長い」と三拍子そろった名作です。

レビュー:感想

一口目、鼻に抜けるピートがまるで焚き火そのもの。
その直後に広がるバニラ、トフィー、スパイス、モルティな甘さ。
口当たりは爆発的だが、不思議とバランスは崩れず、むしろ繊細な甘みや果実の要素すら感じさせる。
余韻は「長い」というより「ずっと残ってる」レベル
ストレートでこそ真価を発揮するが、加水するとよりクリーミーでデザートのような印象も現れる。

実際にオクトモア15.1を飲んだ評価

色味は淡いゴールド。5年熟成ながら、非常にクリアで透明感がある液体。
香りは一気に開き、グラスから立ち上るピート、タール、オーク、そして甘いバニラとバナナのような果実香。
本当に5年か?と疑いたくなるほど複雑で完成された香り。

オクトモア15.1の口コミ

SNSやレビューサイトでも非常に高評価。
「アイラ好きにはたまらない」「圧倒的スモーキー」
「ピートのモンスター」「一度は体験すべき」「記憶に残るウイスキー」などの声多数。
ただし「価格が高すぎる」「飲みにくい」といったネガティブ意見も少数ありました。

オクトモア15.1のスペック

容量:700ml

タイプ:シングルモルト

地域:スコットランド(アイラ島)

アルコール度数:59.1%

フェノール値(PPM):108.2

熟成:5年
蒸留年:2018年
蒸留所:ブルックラディ蒸留所(熟成・ボトリング)
樽の種類:バーボン
大麦の産地:2017年収穫スコットランド産コンチェルト種大麦100%
輸入者:Remy Cointreau Japan株式会社
別名:The Impossible Equation -「解き明かせない方程式」
ノン・チルフィルター(冷却ろ過なしで原酒そのままの風味を維持)、着色料無添加

オクトモア15.1の購入価格

筆者購入価格:18,500円(税込・送料別)
希望小売価格は20,000円(税抜き)

ビックカメラやAmazonの価格は22,000円でした。
当年シリーズですらすぐに完売してしまうほどなので、在庫無しの表示は見慣れたもの。

近所の信濃屋では2つだけ在庫があり、価格は19,500円(税別)でした。
リカーマウンテンや信濃屋などの大型チェーンで負けずに聞き込みしてみるのも良いかもしれません。

テイスティングノート

香り

焼きたての焚き火、タール、スモーク、バニラ、焦がしトフィー、バナナ、キャラメル、柑橘系、ジンジャー、モルト。

余談だが、オクトモア15.1を飲んだ後の部屋にもピート香が残るほど強い。

まず来るのはスモークとスパイス。そこからバーボン樽由来の甘さとオーク、モルトの旨味がジワジワと広がる。

余韻

非常に長く、ピート・スモーキー・ウッディ・リコリスのような苦みが深く残る。
10分以上たっても口の中にピートが残っている感覚がある

オクトモア15.1のオススメの飲み方と評価

ストレート:最強。香り・味・余韻のフルスペックを楽しむならこれ。

加水(トゥワイスアップ):スモーキーさは残しつつ、甘さが立ち上がる。クリーミーで飲みやすくなる。

ロック:香りが閉じてしまうが、爆発力が和らぎ飲みやすい。

ハイボール:個性が強すぎてハイボール向きではない。好き嫌いが分かれる。
この圧倒的にパワフルなピート・スモーキーさを薄めることに対して、単純にもったいないと感じる。

オクトモア15.1の総合評価

完全にプロフェッショナル向け、ピート香最強と呼ばれるウィスキーの頂点を知りたい人向け!
価格は18,500円~22,000円と高額な部類が、それ以上の感動がある!
自分の好みや耐性を超えた「衝撃」を与えてくれる存在!
オクトモアを飲まずしてピート好きは語れない!

オクトモア15.1のネックラベルQRコード

端末でアクセスすると、オクトモアの公式HPにつながります。
オクトモアの歴史や開発秘話などを読みながら、強烈なピート香に酔いしれれば一生忘れられない思い出になるでしょう。

製造詳細

  • 蒸溜所:ブルックラディ蒸溜所(アイラ島)

  • 原産国:スコットランド

  • 熟成環境:アイラ島の海風と湿気の中で5年熟成

  • スーパーヘビリーピーテッド・シングルモルト
  • ブルックラディ蒸留所はオクトモアを、The Impossible Equation -「解き明かせない方程式」と呼んでいる
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